浮気不倫コラム

不倫の「隠語」とは?調査員が使う言葉からネットスラングまで一挙紹介

浮気不倫コラム

探偵が使う不倫調査の専門用語を紹介!

ここでは、探偵が不倫調査の現場で実際に使っている代表的な隠語について、その読み方と意味合いを詳しくご説明します。

時代の変化とともに使われなくなった言葉や、現在は行われていない調査内容に関する用語も一部含まれていますが、探偵業界の一端を知る上で参考にしていただけるでしょう。

調査員はなぜ隠語を使うのか?その理由と背景

探偵事務所の内部では、調査員同士が連絡を取り合う際に、外部の人には意味が通じない特殊な言葉、すなわち隠語が用いられることがあります。これは、調査対象者や周囲の人々に調査内容が漏洩するのを防ぐという、情報管理上の重要な目的があります。

加えて、いわゆる「業界用語」として、調査員間のスムーズな意思疎通や連携を効率化するために使われている側面も持ち合わせています。

興味深いことに、警察関係者が使う専門用語をそのまま流用しているケースも少なくありません。これは、調査という業務の性質が似ていることから来ていると考えられます。

不倫調査で実際に使われる隠語リスト

探偵が不倫調査などの現場で使用することがある隠語(専門用語)を、ランダムな順序で一覧にまとめました。読み方と意味を解説します。

用語 読み方 意味
クロ くろ 調査対象者が浮気をしている、または何らかの疑わしい行為を行っている状態を指します。
勤割り きんわり 調査対象者の勤務先を特定するための調査活動を指します。「勤務先割り出し」の略です。
失尾 しつび 尾行中に調査対象者を見失ってしまうことを意味します。
二体 にたい 調査対象者(マル対)と接触する人物のこと。浮気調査においては、浮気相手を指す場合が多いです。
マル対・イチ対 まるたい・いちたい 調査の主たる対象人物(ターゲット)を指す言葉です。「マル対」がよく使われます。
業法違反 ぎょうほういはん 「探偵業の業務の適正化に関する法律」に違反する行為のことです。違法な調査活動などが該当します。
間者 かんじゃ 敵対する組織や個人の内部情報を探るために送り込まれる人物。一般的にスパイや諜報員と同義で使われます。
ガセ がせ 事実ではない情報、偽の情報、嘘の情報などを指します。「ガセネタ」とも言います。
ガーボロジー がーぼろじー 対象者のゴミを収集・分析し、生活状況や行動に関する情報を得る調査手法。「ゴミ学」とも訳されます。
シロ しろ 調査対象者が潔白である、つまり浮気などの疑わしい行為をしていない状態を指します。
緊逮 きんたい 「緊急逮捕」の略語。警察用語が流用されている例です。
裏を取る(裏どり) うらをとる(うらどり) 情報の信憑性を確認し、確実な証拠を固める作業。証言や物的証拠などの裏付けを取ることを指します。
業法 ぎょうほう 「探偵業の業務の適正化に関する法律」の略称です。探偵業を営む上でのルールを定めた法律です。
三体 さんたい マル対(第一対象者)、二体(第二対象者)に続く、さらに別の接触者を指す言葉です。
やまし やまし 詐欺師、または詐欺的な行為を行う人物を指す隠語です。
重婚的内縁 じゅうこんてきないえん 法律上の配偶者がいるにもかかわらず、別の異性と結婚の意思を持って同棲している状態を指す法律用語です。探偵調査の報告書などで用いられることがあります。
緊配 きんぱい 「緊急配備」の略語。これも警察用語からの流用です。
出なし でなし 張り込み調査などで、予定していた時間内に対象者が建物などから出てこなかった状況を指します。
ルース・テイル るーす・ている 尾行を行う際の具体的な技術や手法の一つです。(※対象者との距離を大きくとる尾行手法)
クロス・テイル くろす・ている 尾行を行う際の具体的な技術や手法の一つです。(※複数の調査員が連携して行う尾行手法)

 

不倫に関するネットスラング集

インターネット上、特に匿名掲示板などで使われることがある、不倫に関連するスラング(俗語)をランダムな順序でご紹介します。

用語 読み方 意味
鬼彼 きかれ 不倫関係にある既婚男性のパートナー(彼氏)を指すネットスラング。
サレ夫 されお 不倫をされた夫を指すネットスラング。
地雷 じらい (主に恋愛関係において)別れ話などを切り出すと、感情的に不安定になったり、過激な行動(自傷行為、暴露、暴力など)に出たりする扱いの難しい人物を揶揄するネットスラング。特に女性を指すことが多いです。
サレ され 不倫をされた側の配偶者(夫または妻)を指すネットスラング。「不倫される」から来ています。
鬼プリ きぷり 不倫関係にある既婚女性を指すネットスラング。
汚嫁 およめ 自分の妻、または他人の妻を侮蔑的に呼ぶ際に使われるネットスラング。
シタ した 不倫をした側の配偶者(夫または妻)を指すネットスラング。「不倫をする」から来ています。
おく 不倫関係にある男性の、本来の配偶者(妻)を指す言葉。
ジュリメール じゅりめーる 「ジュリ化」した女性が送る、感傷的で甘い言葉に満ちたメールやメッセージのこと。
子蟻 こあり 子供がいる状態、または子供がいる人物を指すネットスラング。
子梨 こなし 子供がいない状態、または子供がいない人物を指すネットスラング。
シタ妻 したづま 不倫をした妻を指すネットスラング。
おに インターネット掲示板などで使われる「既婚者」の略称・隠語。特に「既婚女性(鬼女)」を指すことが多いです。
鬼女 きじょ インターネット掲示板などで使われる「既婚女性」を指すスラング。
され子 されこ 親(特に母親)に不倫された経験を持つ子供を指すネットスラング。
鬼男 きだん インターネット掲示板などで使われる「既婚男性」を指すスラング。
シタ夫 したお 不倫をした夫を指すネットスラング。
サレ妻 されつま 不倫をされた妻を指すネットスラング。
ジュリ化 じゅりか (主に不倫関係などで)別れを告げられた女性が、ロミオとジュリエットのジュリエットのように、感傷的で甘い言葉を多用して復縁を迫る様子を揶揄するネットスラング。

 

不倫当事者が使う「隠語」

実は、不倫関係にある当事者たちも、周囲に自分たちの関係や密会を気づかれないように、二人だけの隠語や暗号、合言葉を巧みに使って連絡を取り合っているケースが見られます。

例えば、パートナーや家族にLINEやメールの履歴を見られても不自然に思われないよう、「残業」や「実在する上司の名前」といった、ごく一般的な仕事関連の言葉を隠れ蓑にして、デートの約束などをカモフラージュすることがあります。

以下に、不倫当事者が使う隠語の具体的な例をいくつかご紹介します。

「会議」「打ち合わせ」を隠語にするケース

隠語の意味→ 「ホテルでの密会」

【使用例】
「今日の会議は18時からになりました」
このメッセージは、実際には「いつものホテルで18時に会いましょう」という合図として使われます。
【ポイント】
仕事に関する言葉を選ぶことで、万が一、家族や同僚にメッセージを見られたとしても、「仕事の連絡だ」と言い訳がしやすく、疑われにくいという利点があります。

「残業」を隠語にするケース

隠語の意味→ 「不倫相手とのデートの約束」

【使用例】
「今日、20時まで残業をお願いできますか?」
一見すると業務上の依頼や連絡に見えるメッセージが、実際には「今日の20時に、いつもの場所で待っています」というデートの誘いである場合があります。
【ポイント】
緊急性や不可避性を装うことで、帰宅が遅くなることへの言い訳を用意しやすくなります。

「会議室」を隠語にするケース

隠語の意味→ 特定の待ち合わせ場所(カフェ、レストラン、ホテルなど)

【使用例】
「本日の会議は18時より1階会議室にて行います。設営準備をお願いします」といった連絡が、実際には「今日の18時に、いつものホテル(例:1階会議室=ホテルと事前に決めておく)で会いましょう」といった、デートの時間と場所を指定するメッセージになっていることがあります。
【応用編】
「1階会議室」はスターバックス、「2階会議室」は〇〇ホテル、というように、実際の会社の会議室名などを利用して、特定の場所を示す二人だけのルールを事前に決めておくことで、より巧妙な暗号として機能します。業務連絡のような形式的な文章の中に、こうした合言葉をさりげなく含めることで、メッセージの不自然さをなくし、周囲に怪しまれるリスクを低減させることができます。