浮気調査を見破る方法
不倫関係が始まると、その兆候は生活の様々な場面に現れがちです。不倫相手と会う時間を確保するためには、仕事やプライベートで口実を作り、密会の機会を設けなければなりません。デートや宿泊には費用がかさみ、金銭的な負担も増えるでしょう。さらに、家庭に知られることへの恐れから、スマートフォンを常に手元に置き、メッセージ履歴などを隠そうとする動きも見られるかもしれません。
あなたが無意識でも、こうした行動の変化を配偶者は敏感に察知し、不倫の証拠を掴もうと動き出す可能性があります。それだけでなく、不倫の事実を明らかにするために、パートナー自身が様々な手段を講じてくることも考えられます。ここでは、あなたがパートナーに調査されているかどうかを見極めるためのチェックポイントをいくつかご紹介します。
身の回りにの変化に注意を払う
「もしかしたら調査されているかも」と感じたら、まずは周囲を注意深く観察してみましょう。プロの探偵は非常に巧妙に追跡や監視を行いますが、警戒していれば気づけることもあります。たとえば、外出中に何度も同じ人物を見かける場合、それは探偵による尾行かもしれません。探偵は服装を変えるなどして一般人に紛れ込もうとしますが、体格や歩き方などの特徴から同一人物だと推測できる場合もあります。また、自宅近くに見慣れない車が頻繁に停車しているなら、車内から探偵が監視している可能性も考慮すべきです。
不審な支出がないか確認する
探偵に浮気調査を依頼するには、相応の費用が発生します。初期費用だけで10万円から30万円、場合によっては全額前払いで数十万円から100万円規模の支払いが必要になることもあります。配偶者が探偵を雇った疑いがあるなら、共有の預金口座やクレジットカードの利用明細を確認してみましょう。
大きな買い物をした形跡がないにも関わらず、高額な出金や請求がある場合、それはパートナーがあなたに言えない目的で資金を使っている証拠かもしれません。もちろん、配偶者が個人の貯蓄(へそくり)から支払っていれば追跡は困難ですが、共有口座からの引き出しであれば通帳に記録が残ります。クレジットカード払いの場合、紙の明細がなくても、あなたが家族カード会員であれば、カード会社のウェブサイトで利用履歴を照会できることがあります。
スマートフォンに監視アプリが無いか確認する
パートナーが自力で不倫の証拠を探そうとする場合、あなたのスマートフォンに監視アプリを仕込む可能性があります。Android端末であれば、「Cerberus(ケルベロス)」のようなアプリがインストールされているかもしれません。これは強力な監視ツールとして知られ、遠隔操作で位置情報を取得したり、カメラやマイク機能を使って周囲の状況を記録したりできます。iPhoneの場合は、「mSpy」などが存在し、位置情報の追跡に加え、LINEやSNSのメッセージ内容まで監視できるとされています。
ただし、同意なく他人のスマホにこうしたアプリを導入する行為はプライバシーの侵害であり、不正指令電磁的記録供用罪などの法的な問題に発展する可能性があります。もし不審なアプリを発見した場合は、パートナーと冷静に話し合うことが重要です。なお、アプリを使わずとも、スマートフォンのパスコードを知られていれば、メールやメッセージは容易に覗き見されてしまいます。パスコードは定期的に変更しましょう。逆に、パートナーの覗き見を確認したい場合は、「WTWP」や「盗み見トラップ」のような、ロック解除時に撮影するアプリを導入する手段もあります。
配偶者のスマホ・PCから探偵調査の履歴を調べる
逆に、パートナーのスマートフォンやパソコンを調べることで、探偵への依頼の有無を探る方法もあります。浮気調査を決意した配偶者は、まずインターネットで探偵事務所を検索するでしょう。パートナーが使用したブラウザの検索履歴や閲覧履歴を確認すれば、探偵事務所のウェブサイトが見つかるかもしれません。また、メールをチェックすれば、探偵事務所との相談や契約に関するやり取りが残っている可能性も考えられます。しかし、夫婦間であっても、無断で相手のデバイスのロックを解除して中身を見る行為はプライバシー侵害にあたることを忘れてはいけません。
盗聴器・隠しカメラをチェックする
自宅に不倫相手を招き入れたり、電話で密な連絡を取ったりしている現場を押さえる目的で、室内に隠しカメラや盗聴器が設置されるケースも考えられます。隠しカメラには、非常に小型のものや、時計、ボールペンなどに偽装されたものも多く、一見しただけでは判別が難しいことがあります。設置されやすい場所としては、リビング全体を見渡せる位置や寝室などが挙げられます。本棚の隅、家具の隙間、あるいはタオルなどに巧妙に隠されている場合もあるため、細部まで注意深く確認する必要があります。
一方、レンズを向ける必要がない盗聴器は、カメラよりも発見が困難です。ペン型やUSBメモリ型といった日用品に偽装されたタイプから、コンセント、火災報知器、電球など、家屋の設備に取り付けるタイプまで多岐にわたります。一定以上の音量を検知して自動で録音を開始する機能(VOR機能)を持つものや、スマートフォンから遠隔操作で録音できるものも市販されています。盗聴器の存在が不安な場合は、市販の盗聴器発見器を使用してチェックするのも一つの手です。
GPS追跡の可能性(持ち物や車を確認)
近年、浮気調査でGPS発信機が利用されるケースが増えています。パートナーがあなたの不貞を疑い始めた場合、不倫相手の居場所や密会場所を特定するために、あなたの所持品や車両にGPSを仕掛けることが考えられます。GPSには極めて小型のタイプやカード型のものもあり、カバンの内張りを剥がして縫い付けられている可能性も否定できません。カバンに不自然な膨らみや重さを感じないか、注意深く確認しましょう。
また、日常的に車で移動している場合、車体にGPSが取り付けられている可能性も高まります。強力な磁石付きのGPS発信機が、車体の下部など目立たない場所に装着されることがあります。ただし、夫婦で共有している車へのGPS設置は法的に問題視されにくいですが、個人の所有物である車やカバンに無断でGPSを仕掛ける行為はプライバシー侵害にあたる可能性があります。なお、探偵自身が対象者の車などにGPSを取り付ける行為は、ストーカー規制法に抵触する違法調査とされています。
配偶者の言動から探る(カマをかけてみる)
探偵による調査が発覚するきっかけとして、依頼者自身の不自然な態度が挙げられることは少なくありません。あなたの何気ない一言に動揺したり、調査が進んで疑いが深まるにつれて感情的になり、調査していることをうっかり漏らしてしまったりするのです。もしあなたのパートナーが感情を表に出しやすいタイプなら、その性格を利用して意図的に探りを入れてみる(カマをかける)のも有効かもしれません。
実際に探偵を雇っている場合、「最近、誰かにつけられている気がする」「なんだか怖いから、警察に相談しようかな」などと話してみてください。調査が露見することを恐れて顔色が変わったり、慌てて否定しようとしたりする反応が見られるかもしれません。パートナーが嘘をつけない性格であれば、その場で調査の事実を認める可能性もあります。
プロに依頼して監視の有無を確認する
これまでに挙げた方法を試しても、パートナーが調査を行っている確証が得られないものの、どうしても事実を知りたい場合は、探偵に相談するという選択肢もあります。プロの探偵による調査が行われている場合、素人がその尾行や監視を見抜くことは極めて困難です。しかし、こちらも専門家である探偵に依頼して監視を依頼すれば、あなたを追跡している探偵の存在を発見できる可能性は十分にあります。実際に、このような調査はストーカー被害の確認などでも行われており、探偵はそのための訓練を受けています。技量の高い探偵に依頼すれば、相手の探偵に察知されることなく、調査の有無を確認できるでしょう。
探偵の調査手口と、その追跡をかわすヒント
不倫をしているあなたにとって最も避けたいのは、不倫相手とラブホテルなどに出入りする瞬間を撮影されることでしょう。メールのやり取りであれば「親しい友人」と言い逃れる余地があるかもしれませんが、密会の現場を押さえられてしまえば弁解は困難です。
当然、そうした事態を避けるために細心の注意を払っているはずですが、もしパートナーが探偵に調査を依頼している場合、その追跡を完全に振り切るのは容易ではありません。
探偵は、対象者に気づかれたり見失ったりすることなく追跡や監視を遂行するための高度な専門技術を持つプロフェッショナルです。しかし、探偵の調査手法を理解し、適切な対応をとることで、調査を察知し、その日の密会を延期または中止することは不可能ではありません。ここでは、探偵の調査方法と、それを回避するためのヒントについて解説します。
探偵の追跡・監視テクニック
徒歩での追跡
対象者が徒歩で移動する場合、探偵は通常2人1組で行動します。1人で長時間追跡すると、対象者に怪しまれたり見失ったりするリスクが高まるため、交代しながら追跡を行います。周囲に溶け込む服装を心がけ、必要に応じて上着を変えたり帽子を被ったりして印象を変えます。
対象者との距離は、近すぎず遠すぎず、絶妙な間合いを保ちます。視線はやや下方に向け、対象者が不意に振り返っても自然に通り過ぎる、あるいは飲み物を買うふりをするなど、不審に思われないための技術を駆使します。
車両での追跡
対象者が車を使用する場合、探偵も車両で追跡します。ワンボックスカーなどに機材を積み込み、窓にスモークフィルムを貼ったりカーテンを取り付けたりして車内を見えにくくし、隙間からカメラで証拠写真を撮影します。偽の社名ステッカーを貼って宅配業者などを装う偽装工作を行うこともあります。渋滞が予想される地域では、小回りの利くバイクで追跡することもあります。
対象車両の真後ろを走り続けるとバックミラーで気づかれる恐れがあるため、死角を利用したり、他の車を1~2台挟んだりしながら追跡を続けます。信号が赤に変わりそうな場合は、加速して対象車両に離されないようにします。
張り込み(監視)
浮気調査における張り込みには、主に「車両での張り込み」「点張り」「立ち張り」の3種類があります。車両での張り込みは車内で待機する方法ですが、人影があると怪しまれるため、後部座席などに身を潜め、夏場や冬場でもエンジンやエアコンを切って待機することがあります。
「点張り」は、出入り口が複数ある商業施設などで、対象者がどこから出てくるか分からない場合に、複数の探偵で各出入り口を監視する方法です。「立ち張り」は、車を停められない場所で、複数の探偵が服装を変えながら目立たない場所で監視する方法です。
徒歩での追跡
対象者が徒歩で移動する場合、探偵は通常2人1組で行動します。1人で長時間追跡すると、対象者に怪しまれたり見失ったりするリスクが高まるため、交代しながら追跡を行います。周囲に溶け込む服装を心がけ、必要に応じて上着を変えたり帽子を被ったりして印象を変えます。
対象者との距離は、近すぎず遠すぎず、絶妙な間合いを保ちます。視線はやや下方に向け、対象者が不意に振り返っても自然に通り過ぎる、あるいは飲み物を買うふりをするなど、不審に思われないための技術を駆使します。
車両での追跡
対象者が車を使用する場合、探偵も車両で追跡します。ワンボックスカーなどに機材を積み込み、窓にスモークフィルムを貼ったりカーテンを取り付けたりして車内を見えにくくし、隙間からカメラで証拠写真を撮影します。偽の社名ステッカーを貼って宅配業者などを装う偽装工作を行うこともあります。
渋滞が予想される地域では、小回りの利くバイクで追跡することもあります。対象車両の真後ろを走り続けるとバックミラーで気づかれる恐れがあるため、死角を利用したり、他の車を1~2台挟んだりしながら追跡を続けます。信号が赤に変わりそうな場合は、加速して対象車両に離されないようにします。
張り込み(監視)
浮気調査における張り込みには、主に「車両での張り込み」「点張り」「立ち張り」の3種類があります。車両での張り込みは車内で待機する方法ですが、人影があると怪しまれるため、後部座席などに身を潜め、夏場や冬場でもエンジンやエアコンを切って待機することがあります。
「点張り」は、出入り口が複数ある商業施設などで、対象者がどこから出てくるか分からない場合に、複数の探偵で各出入り口を監視する方法です。「立ち張り」は、車を停められない場所で、複数の探偵が服装を変えながら目立たない場所で監視する方法です。
追跡を回避するためのヒント
周囲の不審車両に気づく
駐車スペースがある場所では、探偵は車内で張り込んでいることが多いです。対象者が車で出発する際に追跡を開始します。
自宅周辺に見慣れない車が頻繁に停車していたり、立ち寄った店の駐車場で同じ車を見かけたりした場合、それが探偵の監視車両である可能性があります。特に、スモークフィルムやカーテンで車内が見えにくくなっている車には注意が必要です。
予測不能な行動で撹乱する
プロの探偵の追跡を完全に撒くのは非常に困難ですが、経験の浅い探偵やアルバイトが調査員の場合、回避できる可能性もゼロではありません。
試す価値があるのは、普段とは異なる行動を取ることです。探偵は依頼者からの情報に基づき、対象者の通勤経路や立ち寄り先を予測して調査計画を立てています。そのため、普段電車しか利用しない人が突然タクシーを使ったりすると、対応が追いつかない場合があります。
意表を突く動きで尾行を確認・回避する
追跡されているか確認したり、回避したりするには、予測できない動きも有効です。人通りの少ない場所では探偵は距離を取りますが、角を曲がった直後に見失うことを恐れて距離を詰めることがあります。角を曲がってすぐに引き返した際、すぐ近くにすれ違う人がいれば、それが探偵である可能性が考えられます。また、多くの人がエレベーターやエスカレーターを使う場面であえて階段を使ったり、乗降客の少ない駅で降りたりした際に、同じ行動をとる人がいれば、その人物が追跡者かもしれません。
そのような人物に気づいた場合、電車のドアが閉まる直前に乗り降りしたり、大型商業施設で複数のエレベーターや階段、出入り口を使って移動したりすることで、追跡を振り切れる場合もあります。ただし、調査が難航すれば探偵側も人員を増やすなど対策を強化するため、同じ手が何度も通用するとは限りません。
信号のタイミングを利用して距離を空ける
車両による追跡から逃れる方法の一つは、信号が赤に変わる瞬間を利用することです。まず法定速度内で走行し、交差点に近づいたら信号の変化を確認します。信号が赤に変わりそうなタイミングで加速して交差点を通過できれば、追跡車両を足止めできる可能性があります。
その後、すぐに数回右左折を繰り返せば、追跡車両はあなたの車を見失うかもしれません。ただし、タイミングを誤れば交通違反や事故につながる危険が伴います。この方法を試す際は、安全運転を最優先し、決して無理はしないでください。
浮気が発覚した場合のリスク
たとえ一度は探偵の追跡を回避できたとしても、不倫関係を続けていれば、いずれ密会の現場を押さえられる可能性が高いでしょう。パートナーへの裏切りが明らかになれば、夫婦間の信頼を取り戻すことは極めて困難になるかもしれません。
さらに、不倫相手の配偶者に証拠を掴まれた場合、責任を追及され、法的な争いに発展する恐れもあります。そうなれば、周囲からの非難を浴び、家庭が崩壊する事態も招きかねません。最悪の結末を避けるためにも、不倫が発覚した際の重大なリスクをしっかりと認識しておく必要があります。
不倫相手の配偶者からの慰謝料請求
不倫相手の配偶者が探偵に調査を依頼し、不貞の事実が明らかになった場合、訴訟を起こされ慰謝料を請求される可能性があります。慰謝料は、不法行為によって受けた精神的苦痛に対する損害賠償であり、苦痛の程度が大きいほど金額は高くなる傾向があります。
慰謝料の一般的な相場は50万円から300万円程度とされていますが、不倫期間が長い、不倫が原因で相手の家庭が破綻したなどの事情があれば、500万円を超える高額な請求が認められるケースもあります。このような事態になれば、あなただけでなく、家族全体の経済状況にも深刻な影響が及びます。
慰謝料支払いを巡る裁判では、相手側があなたと不倫相手との間に肉体関係があったことを証明する必要があります。そのため、相手が雇った探偵は、ラブホテルへの出入りなど、決定的な証拠の撮影を狙ってくるでしょう。その決定的な証拠を撮られてしまえば、裁判で有利な結果を得ることはほぼ不可能です。
相手家族による報復行為のリスク
不倫の事実を知った相手の配偶者が激しい怒りを覚えた場合、金銭的な要求だけでなく、精神的なダメージを与えるために常軌を逸した行動に出ることも考えられます。例えば、あなたの職場に押しかけて不倫の事実を暴露したり、SNS上であなたの氏名や顔写真を公開して社会的な制裁を加えようとしたりするケースです。
もちろん、こうした行為は名誉毀損罪や侮辱罪に該当する違法行為ですが、感情的になった相手は、法的なリスクを顧みずに悪質な嫌がらせを続けるかもしれません。もし、そのような情報が拡散されれば、あなたやあなたの家族の人生が大きく狂わされることになりかねません。
夫婦関係の破綻と離婚
あなたの不倫がパートナーに知られれば、信頼していた配偶者への裏切りに対し、激しいショックと怒りを感じるのは当然です。そして、パートナーがあなたの裏切りを到底許せないと判断した場合、離婚を切り出してくるでしょう。もしあなたが、不倫は一時的な遊びであり、いずれは関係を清算して家庭に戻るつもりでいたなら、それは取り返しのつかない誤算となります。慰謝料は不倫相手だけでなく、不倫をした配偶者に対しても請求できます。高額な慰謝料の支払いに加え、子供の親権も失い、自由に子供と会えなくなる可能性もあります。
あなたが離婚を拒否し、離婚届への署名を拒んだとしても、パートナーには離婚訴訟を起こすという選択肢があります。配偶者以外の異性と肉体関係を持つ「不貞行為」は、法律で定められた離婚原因(法定離婚事由)にあたるため、その証拠が提出されれば、裁判であなたの主張が認められる可能性は極めて低いでしょう。裁判で敗訴すれば、どれだけ抵抗しても、判決に従って離婚せざるを得なくなります。
周囲からの信頼失墜と孤立
不倫の事実が周囲に知れ渡れば、家族だけでなく、親戚や友人・知人からも非難され、信用を失うことになるでしょう。人間関係には亀裂が生じ、これまで通りの親密な付き合いは難しくなり、困ったときに助けを求めることもできなくなるかもしれません。
また、近隣に不倫の噂が広まれば、あっという間に地域全体に知れ渡る可能性があります。そうなると、例えば子供の保護者同士(ママ友など)の関係でも敬遠され、家族ぐるみで地域社会から孤立してしまう事態も考えられます。
職場での立場悪化とキャリアへの影響
不倫相手が職場の同僚や部下であった場合、その事実が社内に露見すると、あなたの職場での立場は著しく悪化します。同僚や上司からの信頼を失い、昇進などのキャリアアップも期待できなくなるでしょう。
社内不倫を直接的な理由として解雇されることは稀かもしれませんが、配置転換(異動)を命じられる可能性は非常に高いと言えます。たとえ別の部署に移ったとしても、不倫の噂はついて回り、周囲からの冷ややかな視線に耐えなければならなくなるかもしれません。結果的に、会社に居づらくなり、自主退職に追い込まれるケースも少なくありません。
子供への精神的・環境的ダメージ
子供は両親の関係性の変化に非常に敏感です。あなたの不倫がパートナーに発覚すれば、夫婦仲は険悪になり、口論が絶えない家庭環境になる可能性があります。そのような状況下で生活する子供の精神状態が不安定になるのは避けられません。
ある程度の年齢の子供であれば、親の不倫に気づいてしまうこともありますし、近所で噂が広まれば、学校でいじめの対象になる危険性もあります。さらに、両親の離婚は、子供に計り知れない精神的ショックを与えます。また、離婚によって経済的に困窮するケースも多く、子供の進学や将来設計に暗い影を落とす可能性もあります。
調査されていると気づいたら…
ここまで見てきたように、調査によって不倫が発覚した場合、あなたの家族の生活や将来に深刻な影響が及ぶリスクがあります。
不倫相手との関係をずるずると続けることは絶対に避け、調査されている可能性を感じた時点で、直ちに冷静になり、適切な対応を取る必要があります。円満な家庭生活を取り戻すために、調査に気づいた際に取るべき行動について解説します。
違法な調査行為には法的対抗を
もし、あなたが不倫などのやましい行為をしていないにも関わらず、誰かに尾行されている気配を感じる場合は、弁護士や警察に相談することを検討すべきです。その追跡が嫌がらせやストーカー目的であった場合、あなた自身や家族に危害が及ぶ可能性があるからです。
一方で、あなたが不倫をしており、パートナーや不倫相手の配偶者の依頼で探偵が調査を行っている場合、その調査自体を法的に差し止めることは困難です。探偵業法に基づき、探偵は尾行や張り込みを行うことが認められているためです。
ただし、探偵が違法な調査手法を用いている場合は別です。あなたの私有車に無断でGPSを取り付けたり、不倫相手の住居に不法侵入して盗撮機器を設置したりするような行為は、法律で禁じられています。もし、そのような違法行為の兆候が見られる場合は、速やかに弁護士に相談しましょう。
不倫関係の即時清算
不倫関係に対して罪悪感や不安を感じているのであれば、調査されていることに気づいたことを、関係を終わらせる良い機会と捉えましょう。前述の通り、不倫を継続することは様々なリスクを伴います。
調査の依頼者があなたのパートナーであればまだしも、不倫相手の配偶者であった場合、問題はあなた個人にとどまらず、家族全体を巻き込む深刻なトラブルに発展する危険性があります。そうしたリスクを回避するための最も確実な方法は、直ちに不倫関係を解消することです。
不倫相手との関係解消に向けた対話
あなたが一方的に別れを決意しても、不倫相手が同意しなければ、関係を完全に断ち切ることは難しい場合があります。メールやメッセージではなく、直接会って話し合う機会を設けましょう。その際、最も重要なのは、不倫関係を終わらせたいという明確な意志とその理由を、相手にはっきりと伝えることです。
「探偵に調査されていて、証拠を掴まれればあなたにも迷惑がかかる」「家族を失いたくないから、これ以上関係は続けられない」といった具体的な理由を伝えれば、相手も諦めざるを得ないかもしれません。話し合いの場で相手が未練を見せたとしても、期待を持たせるような曖昧な態度は絶対に避け、その日以降、一切の連絡を断つ覚悟が必要です。
配偶者との関係修復への道を探る
もし、調査の依頼主があなたのパートナーであり、なおかつ関係修復を望んでいるような兆候が見られるのであれば、不倫の事実を正直に告白し、心から謝罪した上で、不倫相手とは二度と会わないと固く約束することも一つの選択肢です。パートナーがあなたの謝罪を受け入れてくれれば、互いにわだかまりを抱えたまま過ごすことなく、夫婦として再出発できる可能性があります。
そして、これを機に、夫婦間のコミュニケーションを密に取るよう努めましょう。不倫に至る原因の多くは、夫婦間のコミュニケーション不足にあると言われています。互いに不満やストレスを抱えているにも関わらず、それを打ち明けられない状態が続くと、心のすれ違いが生じやすくなります。夫婦でしっかりと話し合い、問題点があれば改善し、互いにとって居心地の良い家庭環境を再構築することができれば、再び不倫に心が傾くような事態を防げるでしょう。
最後に
長年連れ添った夫婦であれば、パートナーの些細な態度の変化から不倫を疑い始めることは珍しくありません。最初はスマートフォンの内容を確認したり、クレジットカードの明細を調べたりすることから始まるかもしれませんが、確証が得られない場合、探偵への浮気調査依頼を検討する人もいます。
プロの探偵は、追跡や監視といった専門技術を駆使し、着実に対象者を追い詰めていきます。周囲への警戒を怠らず、意表を突く行動などで一時的に追跡をかわすことができたとしても、不倫関係を継続している限り、いずれ証拠を掴まれるのは時間の問題と言えるでしょう。不倫相手の家族から訴えられるなどして家庭崩壊を招く前に、一刻も早く関係を清算し、失われた夫婦の信頼関係を取り戻す努力を始めるべきです。